【5】航空機のスピン運動解析のページです


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Spin_motiony160806


















航空機のスピン運動の発達と回避操舵について(解説資料)

 このスピン運動解析は,通常の飛行機の運動解析とは空力係数の模擬方法が異なります.
スピン運動は,失速迎角を超えて非常に大きな迎角,および大きな横滑り角の運動となります.
従って,空力係数としてはその運動を模擬できるように入力する必要があります.

 具体的には,次の空力係数を用います.(下記番号を指定すると,空力係数のグラフがExcel
で表示することができます)
1 = ClDa, CmDf, CnDa (α) (同じグラフ内)
2 = Clp, Clr,  CmDe  (α) (同じグラフ内)
3 = Cnp, CD0      (α) (同じグラフ内)
4 = Cmq, CmADOT   (α) (同じグラフ内)

18 = CD|De|(1/deg) (α)
19 = CD|Df|(1/deg) (α)
20 = CyDa (1/deg) (α)
21 = Cyr  (1/rad) (α)
22 = CLDe (1/deg) (α)
23 = CLDf (1/deg) (α)

24 = Cnr  (1/rad) (α,De)
25 = CnDr (1/deg) (α,De)
26 = ClDr (1/deg) (α,De)
27 = CyDr (1/deg) (α,De)

28 = Cl  (1/deg) (α,β)
29 = Cm  (-)   (α,β)
30 = Cn  (1/deg) (α,β)
31 = Cy  (1/deg) (α,β)
32 = CL  (-)   (α,β)

 ここで,迎角α,横滑り角β,エレベータ舵角Deに関して次のようにデータを入力します.
   α=-90°〜90°を5°おきに 37点
   β= 0°,5°,10°,20°,30°の5点
   De=押し舵最大,中立,引き舵最大の 3点
 下記に空力係数の例を示す.(迎角α>0のスピン運動に対応)














































   図(d) スピン運動のタイムヒストリー例


  図(e) 飛行機の運動変数の説明図

 KMAPでのスピン運動解析は,次の手順でおこないます.
  @KMAPを立ち上げる
  A「1 : 一般(下記以外) ⇒ 航空機の運動・制御系解析,スピン運動」を選択
  B「3 : 例題ファイル(下記にリスト表示される)をコピー利用して新規作成」を選択
  C「101 :(SPIN.航空機のスピン運動23.Y160805.DAT)」を選択
  D「新しいファイル名を入力」
 この後は,画面の指示に従って操作してください.







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(片柳亮二)